A『危険物屋内貯蔵所(危険物倉庫)の基準』の設計図面

設計における注意点
①建物規模は、床面積1000㎡以下 軒高6m未満
②保安距離・保有空地の確保
③第4類危険物の消火設備は、棒状の水による消火は適さない
④危険物指定数量を確認(最大貯蔵量)
⑤貯留設備は、エリア内に危険物を留めるようにする
⑥電気設備・換気設備は、防爆型を用いる
⑦危険物指定数量10倍超の場合、基準が厳しくなる。(避雷設備・耐火構造・消化設備・警報設備)

はじめに
工場での危険物関係の生産で、危険物屋内貯蔵所は、非常に重要な施設であると考えられます。特に危険物屋内貯蔵所は、原材料の入荷から出荷までの管理が求められます。原材料や商品の品質管理とゆう意味でも非常に重要な施設です。
特に、品質を維持するために温度管理を必要とするものも多くあり、その場合空調設備が重要になります。
今回、工場の『危険物屋内貯蔵所(危険物倉庫)の基準』にアプローチしたのは、原材料の入荷から出荷までの流れのなかで危険物貯蔵所は重要でありますので、設計図面と仕様書を作製することで、これから建設や改造検討されている工場様に少しでもご参考になれば幸いです。
設計における注意点をもとに、建物配置・構造・電気関係・設備関係までの基準及び図面を作製致しましたのでご参照ください。

A『危険物屋内貯蔵所(危険物倉庫)の基準』の設計図面

B『危険物屋内貯蔵所(危険物倉庫)の基準』
B『第4類 屋内貯蔵所の基準』

ご参照ありがとうございました。

(捕捉)
危険物施設について(指定数量以上の危険物を貯蔵し、また取り扱う施設)
ア、危険物製造所とは、危険物の製造が目的である施設。
イ、危険物取扱所とは、危険物を原料とした非危険物の製造が目的である施設。最終的に危険物を製造するものでないが危険物の混合、物理的、化学的処理により製品化されるもので、基本的には、製造所の技術的な基準が準用されてはいますが、製造にあたり危険物も複数あるもので製造の運用も複雑であることから、何を製造するのかにより位置・構造・設備の技術上の基準の特例が定められている。(化学工場など)
ウ、危険物貯蔵所(危険物倉庫)とは、指定数量以上の危険物を貯蔵する目的である施設。
(屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋内タンク貯蔵所・地下タンク貯蔵所・簡易タンク貯蔵所・移動タンク貯蔵所・屋外貯蔵所)