排水溝改修工事前状況

排水溝改修工事前状況は、U字溝用グレーチングが既存のモルタルの上に乗せ掛けてある状況で、乗せ掛け部分がモルタルで打ち継いだもので、長年の劣化でつなぎ部分に亀裂が発生してモルタルが脱落し、工場の作業上で非常に危険な状況でした。また、簡単な手直し程度では修復出来ない状況でした。

排水溝改修前状況
排水溝改修前状況

排水溝改修前状況
排水溝改修前状況

排水溝改修前
排水溝改修前

排水溝改修工事設計条件

 
①工場内での台車の使用や、フォークリフトが排水溝の上を往来する。→重いので強度アップ
②清掃の際、落ちてしまった原材料を水洗いし排水溝に集め、排水桝バスケットに集積し処分する。→スムーズな水洗いの流れ

排水溝改修工事設計提案

既存のモルタルを解体撤去後、ステンレス枠6㎜をセットしグレーチングの受けをとります。ステンレス枠廻りのコンクリートの隙間をグラウト充填して強度アップ対策とし、解体もステンレス枠から最低限度の2.5cmにしたいと考えました。グラウトの上はモルタルで3cm程度の穴埋めをして平滑に仕上げ、グレーチングを乗せても平らになるよう既存の床から7mm下げてセットします。排水底も水の流れをスムーズにするため桝側に向かう勾配モルタルと考えました。

少々大きめに解体しU字溝を布設することも考えましたがU字溝二次製品は強度不足と考え、製作のステンレス枠を採用させていただきました。また、落とし込みタイプのグレーチングは、受け側にごみが堆積するので清掃する時にスムーズさに欠ける可能性がありました。一方で、乗せ掛けタイプグレーチングであれば、直接排水底にごみが流れますので安心です。

ステンレス枠廻りの隙間対策として、圧縮強度が最低50N/㎟確保できるグラウト充填を選択させていただきました。そのうえ重力で1mm程度の空隙にもよく浸透していきますので、コンクリート下からの虫・雑菌の繁殖対策になると考えました。

排水溝改修工事プラン図

排水溝改修工事プラン図
排水溝改修工事プラン図

排水溝解体状況
排水溝解体状況

排水溝解体後・ステンレス枠
排水溝解体後・ステンレス枠

排水溝ステンレス枠セット
排水溝ステンレス枠セット

グラウト充填状況
グラウト充填状況

グラウト充填後
グラウト充填後

ステンレス枠回り仕上げモルタル充填後
ステンレス枠回り仕上げモルタル充填後

引渡し後の状況

グレーチングのがたつき・脱落の不安と、清掃のスムーズさや衛生面の改善等も解消されてお客様の御了解をいただき完了とさせて頂きました。

排水底モルタル仕上げ
排水底モルタル仕上げ

排水溝改修完了
排水溝改修完了

排水溝改修完了
排水溝改修完了

排水バスケット製作
排水バスケット製作