Q、工場の立っている地域の環境が冬はかなり厳しく、床を何度も修理してもゆがんでしまうのですが地層の問題もあるとは思いますがどうすればいいのでしょうか?
A、冬の地盤凍結や春の地盤解溶や地盤に含まれる水分量等が影響します。また近隣に山などがあると雪解け水等も地下では流れ込んできますし、火山灰等の地層も関係してきます。
Q、工場が24時間稼働しています。なかなか製造ラインを止めることができないのですが修繕を依頼したらどのタイミングでお願いできますか?
A、工場の定休日や休機日に行わさせていただきます。期間がある件についてはお客様とご相談させていただきます。また、お盆、年末等国の休日に関しては、材料の納品されるタイミングがございますので早めにご相談ください。
Q、食品工場ですが排煙窓に網戸を取付けたいのですが、「虫」が入らないようにしたいのですが網戸を取付けるアドバイスお願いします。
A、”食品工場等では虫の侵入対策は必須です。網戸の網目サイズを細かなものにするといいのですが、ホコリ等の目詰まりが発生し直ぐに通気や虫の効果がなくなってしまいます。
逆にホコリの溜まっている所から虫が発生してしまうので定期的に清掃するのをお勧めします。室内発生と屋外侵入等があげられ、一部を改善したからと言って虫がいなくなるわけではなく、色々な面から対策を実施された方が良いと思います。
対策案として防虫会社による「ライトトラップ」「粘着トラップ」「薬剤使用」、工場による「防虫カーテン」「エアーカーテン」「網戸」「定期的清掃」等の改善が必要とされます。
屋内発生の場合
屋内発生では、粉や油・ホコリ溜り・排水溝等のヶ所から内部発生が生じられ、粉や油・ホコリ溜り・排水溝等から発生しないよう工場では定期的な清掃の実施し、防虫会社等の定期的な協力を得た方がベストと思われます。A食品工場の事例を紹介いたします。
事例内容)A食品工場 では自分達で出来る事として清掃点検表に盛り込まれている箇所を、工場全体で定期清掃日を設け製造ラインを停止させ通常清掃ができない場所を週毎・月毎でしっかりと徹底的に定期清掃の実施。また、同時進行として防虫会社が定期的に工場内に入り対策を実施し効果が表れているようです。
他の対策として工場全従業員の教育等も頻繁に行い、外部業者の協力もしてもらい全体を巻き込みながらしっかりと活動してとても素晴らしいい活動でしたので紹介させていただきました。
屋外侵入の場合
屋外侵入では、飛来侵入・歩行侵入・人的侵入(人や原材料に付着等)等が考えられます。原材料の搬入口は第一ゾーン・第二ゾーンと部屋を隔離した方が良いとされており、ゾーン毎に防虫会社によるライトトラップ・粘着トラップ等設置し、工場では虫によっては不可視光線により人に感じない、赤外線・紫外線等を虫が察知し、どうしても建物内から漏れる不可視光線に引き寄せられ建物内に侵入してしまいますので、防虫カーテン・エアーカーテンを使用した方が良いとされ入退室されるカ所に計算した角度から風力・風量で外部からの侵入を防ぎます。
人的侵入では外から室内に原材料を入れる時、強力な風を原材料にあてて付着している虫やホコリを搬入前に取り除きます。また網戸は網目が小さければ小さいほど虫の侵入を防ぐことができますが、網目が小さいとホコリ等の目詰まりが発生しやすいですので網戸を定期的に清掃する事をお勧めします。(網戸の耐久年数は場所によっては3年~5年毎張替えるのをお勧めします。)”
Q、食品工場の建設、修繕にあたって注意点はありますか?
A、日本では食品業界の基準が厳しくなってきています。そのため後からの設置等の依頼が多いのですが設計の段階からご検討していただくと建設後のコスト面も最小限に抑えられるかと思います。
食品工場を建設・修繕にあたって下記5がポイントと思われます。
1.運搬車(トラック・フォークリフト・ハンドパレッター・作業者等)作業動線を加味した構造
2.外部環境のハザードに対してエアーシャワー・防虫シャッター2重設置の対応
(昆虫や塵埃の飛来等)
3.防鼠では排水溝蓋等のサイズを小さくする対策
4.食品安全衛生を配慮した床の構造(滑り防止の床の材質や排水のための勾配など)
5.できるだけ作業しやすいレイアウトが変更しやすいような構造
Q、空調の設備を交換すれば職場が快適に過ごせるものなのでしょうか?
A、”空調・換気設備に関する注意点として網戸や通気口等対策をしても空調等も対策しなくては、埃等が商品に混入してしまう可能性があります。
また、作業環境にも非常によろしくはありませんそれらを考慮した改善が必要です。
1.建物の外部や内部の汚染区域から清潔区域へ空気が流れないようにする
2.外気から空気を取り入れる場合はフィルターの活用や定期的な清掃を行う
3.室内では作業者や原材料が快適な温度で管理ができている”
Q、食品工場ができて設備等の老朽化が出てきています。食品衛生上に関わるものを優先に直していきたいのですがアドバイスはありますか?
A、”工場内をお客様と見学させていただき把握させていただきます。この時ご一緒に検討させていただきます。食品工場内部の設備投資では下記の衛生面が重要と思われます。
1.食品衛生上トイレは作業室から直接出入りできないような構造
2.手洗い設備は自動水洗か足踏み式のもので近くに消毒設置やエアータオルを設置
3.長靴の殺菌槽は必ず通過するようにし、靴底洗浄機や給水マット等を設置
4.ドアノブに触れる必要がない自動ドアを採用する
5.床だけでなく壁や天井まで洗浄がしやすい壁材・凹凸がないものに仕様にする
6.壁床はペンキによる塗装は剥がれやすいもので特に床などは滑りやすい塗装を使わない
7.照明器具はホコリが溜まりにくい埋込式のものを採用
8.ゴミ置き場は作業場や製造室から隔離する
9.製造の清掃等で使用される薬品の保管庫(鍵施錠できる倉庫)
10.カラス被害や虫が発生しないようにゴミの管理(生ゴミは冷蔵保管するなど)
11.エアーの配管や泡洗浄ができるように洗剤配管を設置する”
Q、設備の老朽化で部品とかを交換したいのですが、人手が足りないのでできないのですが対応していただけるのですか?
A、設備の部品等を確認し、弊社で部品調達、交換等は行いますが対応できない件もある可能性があります。例)電磁弁・プリー等できるだけ対応させていただきます。
Q、防火区画ってなんですか?
簡単ですが、火災発生時の延焼対策・煙対策となります。
種類としては、面積区画・異種用途区画・竪穴区画があります。
Q、凍上防止管てなんですか?
冷凍庫と地面の温度差を補正するものです。
Q、危険物倉庫 危険物製造所ってなんですか?
爆発物 引火物 人体に影響を及ぼす物などあり、それを消防署や労働基準監督署が管理するものです。
Q、構造計算ってなんですか?
震災時、地震エネルギーに耐えられるように建物強度を持たせる計算です。
風圧力計算などもあります。
Q、HACCPってなんですか?
食品工場の防虫対策・異物混入対策です。